「紙」に描かれた動画を、パソコンとスキャナーを使って、「連番」でスキャンし、ファイルに保存するソフトウェアです。
画像の「2値化」も行うことができます。
株式会社スタジオジブリにて開発し、ジブリ作品の制作に長年使われてきました。
TWAIN規格(Windows)/SANE規格(Linux,macOS)によるスキャナーアクセス。
メニュー表記は英語のみ。
保存する画像はTarga/TIFFです。
OpenToonzのサイトを参照してください。
最新版の GTS-x.y.z.zip ファイルをダウンロードし、解凍してください。
解凍したフォルダー内にて、"gts.exe" を実行します。
- 環境を準備
Windows 7 Enterprise SP1 と Microsoft Visual C++ 2017 を用意します。
この環境で動作確認をしており、他の環境については未確認です。
- ソースコードを準備
git で clone してソースコードを手元に持ってきます。
$ git clone https://github.com/opentoonz/GTS.git
- 外部ライブラリを準備
-
ソースコードをその場で展開します
GTS/thirdparty/fltk/fltk-1.3.4-2.zip
GTS/thirdparty/glew/glew-2.1.0.zip
GTS/thirdparty/libtiff/tiff-4.0.9.zip
-
fltkのビルド方法
- Visual Studio 2017で
GTS/thirdparty/fltk/fltk-1.3.4-2/ide/VisualC2010/fltk.sln
を開く ソリューション構成
をRelease
にするソリューションプラットフォーム
をWin32
にする(default)ランタイムライブラリ
を/MD
にする(default)- ソリューションビルドを実行する
- Visual Studio 2017で
-
glewのビルド方法
- Visual Studio 2017で
GTS/thirdparty/glew/glew-2.1.0/build/vc12/glew.sln
を開く ソリューション構成
をRelease
にするソリューションプラットフォーム
をWin32
にする(default)ランタイムライブラリ
を/MD
にする- ソリューションビルドを実行する
- Visual Studio 2017で
-
libtiffのビルド方法
- vc2017(32bit)用コマンドプロンプトにて以下を実行する
$ cd GTS/thirdparty/libtiff/tiff-4.0.9/
$ nmake /f Makefile.vc lib
- ビルドする
TWAINドライバーが32-bitのため、32-bitアプリケーションとしてビルドします。
先に、外部ライブラリを、32-bitでビルドします。
GTS/sources/
へ移動し、本体ビルドバッチファイル one_step_build_vc2017.bat
を実行します
- 動作準備
なし
- 動作確認
GTS/build/bin_x86/
にある、gts.exe
を実行して動作を確かめてください。
- 環境を準備
Ubuntu 16.04-desktop 64bits (on VMware Workstation 12.5.9 Player(on Windows 7 Enterprise SP1)) を用意します。
この環境で簡単な動作確認をしており、他の環境については未確認です。
- ソースコードを準備
Windowsと同じ
- 外部ライブラリを準備
$ sudo apt install autoconf libtool autoconf-archive libtiff5-dev libfltk1.3-dev libglew-dev libsane-dev libglu1-mesa-dev
- ビルドする
$ ./autogen.sh && ./configure && make
makeの最後のlinkがエラーとなるので、その実行コマンドラインに-lpthread -lGLEW
を付加して再実行します。
デバッグビルドをしたいときは以下のようにします。
$ ./autogen.sh && CFLAGS="-O2 -ggdb -march=native" CXXFLAGS="$CFLAGS" ./configure && make -j8
- 動作準備
source/main/gts_initial_configuration.txt
ファイルの中の*_dir*
行の値を"/home"
に変更します。
以下のファイル、
sources/main/gts_initial_configuration.txt
を~/.GTS
にコピーします。
- 動作確認
./gts
を実行します。
デバッグビルドをしたときは以下のように実行します。
# now you can use gdb:
gdb --args ./gts -bv
- 環境を準備
Mac OS X 10.x
- ソースコードを準備
Windowsと同じ
- 外部ライブラリを準備
$ brew install automake autoconf autoconf-archive libtool pkgconfig libtiff sane-backends glew boost
$ sudo port install fltk-devel #not in homebrew
- ビルドする
$ ./autogen.sh && ./configure && make
- 動作準備
Linuxと同じ
- 動作確認
./gts
を実行します。
- thirdparty ディレクトリ以外のファイル
- thirdparty ディレクトリ内のファイル
lib | homepage | license | license page |
---|---|---|---|
fltk | http://www.fltk.org/index.php | GPLv2 with exceptions that allow for static linking | http://www.fltk.org/index.php |
libtiff | http://www.simplesystems.org/libtiff/ | LibTIFF Software License | http://www.simplesystems.org/libtiff/misc.html |
twain | https://www.twain.org/ | TWAIN License | https://www.twain.org/twain-license/ |
glew | http://glew.sourceforge.net/ | The source code is licensed under the Modified BSD License , the Mesa 3-D License(MIT) and the Khronos License(MIT). The automatic code generation scripts are released under the GNU GPL. | https://github.com/nigels-com/glew#copyright-and-licensing |
注意:各ディレクトリ内の README やソースコードに記載されたライセンスが優先します